東海第2原発の再稼働止める力 高橋誠一郎氏、つくば市演説会で訴え

◇高橋誠一郎氏(衆院北関東比例・茨城1区重複予定候補)の演説会での訴えを紹介します。

衆院北関東比例代表で塩川鉄也さんに加え、梅村さえこさんとで2議席を必ず奪還し、茨城から私、高橋誠一郎まで国会に押し上げてください。去年の8月まで5年間、「しんぶん赤旗」の記者として活動しました。

不当解雇、不条理な税金の取り立て、冤罪被害、行政や企業を相手どった裁判。県内どこでも声をあげ、たたかっている人々の姿がある。社会や政治を動かすのはまさに国民だというのが記者活動を通じての確信です。

忘れられないのは、3年前の2021年3月。水戸地裁が命じた、東海第2原発の運転差し止め判決です。当時赤旗記者として、この判決を法廷で聞きました。「被告、日本原電は東海第2発電所の原子炉を運転してはならない」─。この判決の瞬間、住民側弁護団の歓喜のガッツポーズと、報われたと言わんばかりの原告団の表情を今でも忘れることができません。

先日、「赤旗」の取材に同行し、かすみがうら市の宮嶋謙市長と懇談する機会がありました。「将来に責任を持つ立場であれば、これほど危険な原発は運転してはならない。目の前の経済と天秤にかけてはならない」─。市長はこう語り、東海第2の再稼働はあり得ないと強く訴えていました。

私たちの暮らしや環境を差し置いて、企業のもうけが最優先、そんな間違った政治の象徴が、原発の推進ではないでしょうか。

自民党政権は、運転開始から40年以上たつ老朽原発を全国で動かそうとしています。そして東海第2は、その政府が真っ先に再稼働をめざしている原発です。それでも東海第2は止められます。再稼働のための防潮堤工事の重大な欠陥が共産党への告発で明らかになり、現在工事は止まったまま。防潮堤もまともに造れない日本原電に危険な原発を動かす資格はない─。この立場で、江尻かな県議をはじめ、県内の共産党議員団、そして塩川議員が国会で取り上げ、今も追及が続いています。

今度の総選挙で共産党の国会議員が増えることが、地元・茨城から国会議員を送っていただくことが、東海第2を止める大きな力になります。比例北関東ブロックで国会議員を2倍3倍にしていただいた力で、原発ゼロの茨城と日本をつくる大仕事をどうかさせてください。

(9月29日、茨城県つくば市の演説会で)

(「しんぶん赤旗」2024年10月2日付より転載)