〇TX沿線地域への公共施設整備
TX沿線では、学校建設も遅れましたが、公共施設については前市原市長の方針でつくる計画が全くありませんでした。多くの住宅が建設されたにも関わらず、まったくまちづくりを無視している姿勢を改善させ、公有地の購入および施設の建設を要望しました。流山市へ視察に行った際に、新設校内に市民に開放した会議室や図書室をつくっている事例を聞き、
議会で紹介したことで、市役所庁舎でもあるコミュニティ棟に会議室が整備され、研究学園小中学校や香取台小学校、みどりの南小中学校の図書室、会議室などが市民に開放されることになりました。まだまだ周知がされていないこと、利用日・時間が限られていること、蔵書数が少ない等問題があるため、利用者がさらに使いやすい環境にできるよう、開放日・時間の拡大、蔵書数増加も求めていきます。

〇つくば駅周辺前の開発
つくば駅前には、建築界のノーベル賞を受賞した磯崎新氏が設計したセンタービルがあります。この場所の1F(アイアイモール跡地)は市有地です。山中まゆみは、駅前にフリースペースがないことに気付き調査をし、独自に高校生などにアンケートを行いました。当時、つくば中央図書館には、45席しか閲覧席がないこと(土浦市は600席)、駅前には自由に無料で利用できるフリースペースがほとんどないことがわかりました。アンケートでは、もっと駅前にフリースペースを作ってほしいという声が97%の方から寄せられました。さらには、ライブなどができる音楽スタジオがつくば市にはないことから、音楽スタジオの要望もよせられました。
それらの声を議会で取り上げ要望したことで、2024年2月にオープンした市民センター「コリドイオ」にフリースペース約100席、最新式の機器をそろえた防音の音楽スタジオが設置されました。
しかし、フリースペースの大部分が1Fの通路にあり環境がよくないこと、席数が全く足りないことから、更なるフリースペース設置を要望していきます。

〇市長のお友達のまちづくり会社設立
センタービル1Fのアイアイモール跡地は市有地です。センタービルの再開発について市長から提案があった際、そこをフリースペースとして開放することを要望しました。しかし、市長は採算がとれるかわからないまちづくり会社「つくばまちなかデザイン株式会社」設立のために、市税6000万円と他数社から出資し、当社にセンタービル1Fの市有地を格安で貸出し、貸オフィスを運営させる計画を打ち出しました。日本共産党は、採算の見込みもない会社の運営の問題点を指摘し、会社の設立に反対しましたが、結局市長は、筑波大出身の友人を社長にし、つくば市、他3社からの出資金合わせて1億2000万円を出資しまちづくり会社を設立させてしまいました。
当社は、民都機構という金融機関から3億2000万円もの借り入れをし、センタービル1Fを貸しオフィスに改修し、企業に貸し出しています。しかし、オフィスは昨年度6~7割が空室、コワーキングスペースや貸し会議室も利用者はほとんどおらず、2021年設立後毎年2000~3000万円の赤字を出しています。
2023年度決算では、200万円の赤字となりましたが、相変わらず貸しオフィスの7割が空室です。しかも、2023年度受けていた大口のロボット配送事業は、2024年度委託を受けていません。このままでは経営が黒字に転じる要素がありません。にも関わらず市長は、4Fの吾妻交流センター跡地(市有地)まで当社に貸し出そうとしています。オフィスニーズがないことは明らかですし、現在つくば駅前Qt北側に大手事業者が貸しオフィスをつくっています。こういったビジネスは、つくば市が関与せずとも、民間事業者が必要に応じて行います。
駅前の一等地である市民の貴重な財産を一企業に貸し出すことは、市民の不利益につながるとともに、市長の利益供与にあたると訴えていますが、市長はつくばまちなかデザイン株式会社の運営には問題がないと答えるばかりです。
現段階で出資金も半分に減っており、吾妻交流センター跡地の工事費も捻出できるのか従業員に給与が支払えるのかもわからない状況です。さらには、融資金を2024年度から返済する計画でいますが、とても返済できる状況でないことは明らかです。このままでは、さらなる同社への税金投入が懸念されます。同社にあの場所を使わせるべきではありません。日本共産党は、早急に同社を解体させるべきと考えます。引き続き、決算報告をこまめに議会にさせるとともに、未だに社長が出さない事業収支計画書の提出を求め、市税の投入などさせないようしっかりと要求、監視をしていきます。

〇つくば市民センター「コリドイオ」に市民要望生かされる
山中まゆみの調査で、駅前のフリースペースの要望が大きかったことから、つくば市民センター(前ノバホール小ホール、市民活動センター跡地)改修にあたり、フリースペースをつくるべきと求めてきました。また、音楽スタジオがつくば市にないこと、アンケートでも要望が多かったことから、つくばみらい市にできた安価で利用できる音楽スタジオのことを紹介するなどして、市民センターに音楽スタジオをつくることを要望しました。その結果、電子ドラム一式、アンプやミキサーなどライブなどもできる防音の音楽スタジオが設置されました。
フリースペースの面積は、まだまだ少ないですがまずは第一歩として100席近くが用意されました。しかし、大部分はノバホール1Fの通路に設置されています。学習する場所として適した場所とはいえないため、引き続き4F吾妻交流センターの跡地活用や、つくばまちなかデザイン株式会社から1Fの場所を引き渡してもらい、フリースペースや市民が利活用できる場所にできるよう要望していきます。

〇太陽光発電施設建設における条例の制定
市民から「太陽光発電施設の建設があまりにも乱暴に進められている。家の直近に建設計画があり、周辺の森林が無差別に伐採されている」と相談がありました。説明会も十分に行わず、周辺住民の理解を得ないまま進められている状況でした。そこで、周辺自治体の事例を調べたところ、条例のある自治体では、太陽光発電施設の設置申請件数が少ないことがわかりました。
つくば市には、筑波山地域への太陽光発電施設の建設についての条例はありましたが、そのほかの地域に適用される条例がありませんでした。そのため、他市のように太陽光発電施設の建設の抑止力になるよう条例制定を要望し、令和5年度にガイドラインを条例として制定させることができました。

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