いよいよ高校生までの医療費無料化

 新宿区議会第1回定例会では、予算特別委員会が設置され、藤原たけきは委員として2022年度予算案を審議しました。質疑の模様を報告します。

今回は、藤原たけきが掲げました公約「高校生までの医療費無料化」実現が見えてきました。ただ東京都の方針は23年4月スタートで、会派として早期実施のための質疑と提案を行いました。

 実現のために粘り強く提案

「高校生までの医療費無料化」について藤原たけきは2019年第2回定例会で一般質問。その際、支払いを気にして病院に行くのを控える高校生の子どもを心配するお母さんの話を紹介しました。区側の答弁は実施の考えはないとの立場でしたが、諦めることなく、2020年第1回定例会で、「新宿区子どもの医療費の助成に関する条例の一部を改正する条例」の条例提案と予算修正案を提出し、2021年第2回定例会でも条例提案をしました。自民党や公明党などの反対で残念ながら実現してきませんでしたが、いよいよ実現は目前となりました。

 「もっと早く!」一日も早い実施のために質疑と提案

ただ、実施が2023年4月でまだまだ先のため、対象にならない等の失望感が広がっています。コロナ禍で、格差が

 広がる中、子ども達と保護者に、お金の心配なく病院に行ってもらえるよう一日も早い実施が求められます。他区の動向では、墨田区において「令和4年度対応について、検討」との答弁や、荒川区において、第1回定例会で、「システム更新ができ次第やりたい。できるだけ早く」という答弁がありました。来年度を待たずに実施に動き出す区が出てくることが予想されます。

 中学生までの医療費無料化

他区に後れをとる

新宿区は、1991年10月、新宿区は全国初の取り組みとなる乳幼児(3歳未満)医療費無料化を所得制限なしでスタートさせる等、先進的な取り組みをしてきました。

一方、中学生までの医療費無料化については2007年10月実施となり他区に後れを取りました。2006年、党区議団は、中学生までの医療費無料化のための条例提案と予算修正案を提案しましたが、その時点で18区が実施、さらに2区が実施を表明しており、新宿区は取り残されていました。今回も同じようなことになっては困ります。

 システム改修は3か月で可能、財政対応力もある

システム改修は、3か月で可能との答弁がありました。今からでも、今年9月からの実施は十分可能です。必要な予算は2億円。区財政はどうか。区税収入は前年度より27億円増え、基金残高も年度末594億円あり、十分対応できます。物価高のもと、子育て支援、区民生活支援策が急務です。