ひどいよ!神宮外苑の樹木約1000本を伐採・移植

 神宮外苑の再開発で、既存の樹木1904本のうち、1037本が伐採か移植されようとしていることが、メディアでも報道され、反対の声が広がっています。

 新国立競技場建設の時に、1800本の樹木が伐採されたのを合わせると、3000本近い樹木が伐採・移植されることになります。

 再開発計画では、事業者の都合を最優先し、190メートルの超高層ビル、ホテル付き野球場などを作り、絵画館前広場の3分の2はテニスコートにして軟式野球場は廃止する等、緑や景観が破壊されようとする計画です。再開発後、この地区のCO2排出量は、年間47,000トンにもなります。

 新宿区の都市計画審議会では、この計画に対し、日本共産党の委員、専門家の委員、公募区民の委員からも反対意見があがって大激論になり、都に対して緑の保全を求める意見を上げることになりましたが、東京都の都市計画審議会では、日本共産党の反対意見があったものの、通されてしまいました。

 高月まなにも、地元地域住民から「反対してほしい」「こんな計画、中止させて」などと怒りの声が寄せられました。

 2月28日、3月1日の新宿区議会第1回定例会の本会議では、日本共産党、立憲民主党無所属クラブ、社会民主党などから「樹木を守れ」と質問しました。
 区長は「計画の進捗に応じて、保存や移植による可能な限りの保存樹木の保全、新植による一層の緑量の確保や質の向上」を、東京都や事業者に働きかけていくと答弁しました。

 温暖化対策、CO2削減は待ったなしの課題なのに、まるで逆行するような神宮外苑の再開発計画、みなさんとご一緒に「樹木を守れ!」ともっと世論を高めていきましょう。